昨年から調査が進んでいる大清水地区近くの「根羽沢鉱山跡」。
この利活用を考えるために、昨年暮には地元での研究報告会を開催しましたが、
その続編で、今月末にはこれらの資源をどう活用していったらいいかのワークショップが
戸倉で開催されます。
というわけで、エクスカーションのための下準備を行ってきました。
大清水の湧水。
下見を行ったこの日は非常に良い天気で、この沢の冷気に誘われてたくさんの人が見に来ていました。
本当にいるだけで気持ち良い場所ですもんね。
おなじみの根羽沢鉱山のズリ山。
3週間前の豪雨の影響はあまりないようでした。
というわけで出発。
途中には当時をしのぶレールが残されていたりして、異次元に迷い込んだ感じです。
また鉱脈までの道のりは結構スリリング。こんな場所に1000人をこえる人たちが働いていたのですが、それだけで驚きです。
さぁ、鉱脈到着。
こんな風に鉱脈が露頭として見える場所にあるのは珍しいことで、
規模だけでみて国内最大級なんだそうです。
品位は低いですが、その辺に落ちている石にもキラキラと光るものが含まれているのがわかります。
ここで少し調べ物をしたあと、大清水地区へいったん下山。
その後は、昨シーズンに調べた巨樹・巨木のリストアップ作業を行いました。
私はこの木が好きなんだよな~。
巨樹・巨木が終わって1時間ほど時間があったので、オモジロノ滝と靫滝にもいってきました。
どちらも例年よりも水量が多く、見応えのある滝でした~♪
この地区を考えるイベントは、
①今月末に地元の方を対象にしたワークショップ
②フィールド講座「尾瀬地学入門 ~根羽沢・戸倉沢層~」
で見ることができます。
ぜひみなさまのご参加をお待ちしております!
担当:安類
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- 2011/08/17(水) 11:03:41|
- 調査・研究
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8月13日(土)新潟県柏崎市内のソフィアセンターにて、第15回NHK「わたしの尾瀬」巡回写真展(柏崎展)の開催に伴い、スライドレクチャーを開催しました。当日は、お盆の時期ということもあり、参加者が集まらないのではとの不安もありましたが、尾瀬への関心の高い方々が多く、猛暑の中にもかかわらず沢山の方々に参加いただきました。参加していた方々を始め、柏崎図書館、NHK新潟放送局の方々に感謝申し上げます。
スライドレクチャーは今回のみとなりますが、写真展は8/18(木)まで開催していますので、是非、いらしてみてください。
- 2011/08/15(月) 16:55:41|
- 普及啓発
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先週に降った大雨から1週間。
急ピッチで復旧のすすむ尾瀬ヶ原では、私たち尾瀬保護財団のビジターセンタースタッフも協力し、日々、通行止め区間が解除されていきます。
こうした作業の中で、尾瀬ヶ原ではある異変が起きていました。
実は池塘の水が濁ってしまったのです。
尾瀬ヶ原が増水して、一部の池塘では川の水がかかっていたのを見ていたのですが、
隣り合っている池塘で、濁っているものとそうでないものとがあります。
濁った池塘はその後も濁り続け、1週間経過しても濁ったままの状態です。
そんなタイムリーな状況の中、
毎年恒例の講座となった「池塘の不思議をさぐる」が開催されました。
まずは池塘のベーシック講座から。
一見、全てがおなじような池塘に見えますが、実はそれぞれに特徴があり、
さらに???と思うような不思議もたくさんあるのがこの池塘なんです。
今回は合計13箇所の池塘の採水を行いました。
採水後はビジターセンターに戻って分析です。
こうして瓶を並べるだけでもかなり違うことが分かるでしょう!!
この水をその場でいくつかの機器類で分析していきます。
参加者のみなさんも慣れない作業ですが、淡々とこなしていきます。
で、その結果から何が導けたのか・・・?
それは参加されたみなさんだけが知っています。
というか、まだまだ解明できなことが多くあることが分かりました。
最後は、参加されたみなさまと、濁った逆さ燧の池塘ベンチでパチリ!!
みなさまお疲れ様でした~.
担当:安類
- 2011/08/07(日) 23:52:40|
- 環境教育
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